約 4,641,843 件
https://w.atwiki.jp/nijiseihaitaisen/pages/71.html
たぬきさん たぬきさん 遊ぼじゃないか?♪ 今ご飯の真っ最中♪ おかずはなぁに?♪ 梅干しこうこ♪ 一切れ頂戴♪ あら、あんたちょっとがっつきね♪ . 冬木市には寺がある。 一つは柳洞寺といい、五十名もの修行僧が日々精進している。 この地でも随一の霊地であり、知らぬ者はいない屈指の名所であろう。 だが、もう一つの寺、万福寺については知る者は少ない。 万福寺は今や僧の一人もいない荒寺であり、森の中ともあって 夜ともなれば明かり一つないこの場所は、人の寄り付かぬ「魔地」と言っても過言でもない。 「正吉よ。おぬしはこの戦、どう打って出るつもりじゃ?」 万福寺の中、煙管を持ちながらそう問いかけたのは、赤みがかった茶の長い髪の女だ。 眼鏡を掛け黄緑色の紋付羽織、黒の長着という装いは、この荒寺には似つかわしくないだろう。 だが、それよりも驚くべきは女が向かう人物……いや人物とも言えない。 なにせ目の前にいるのは、器用に正座している二足歩行の「タヌキ」だからだ。 「正直に言えば、僕もこの戦争には勝ち進みたいと考えています。 どんな願いも叶うというなら、僕たちのいた森を取り戻したい。 けれどそれは同時に、皆の今までを無碍にしてしまうんじゃないかと」 正吉と呼ばれたそのタヌキは、俯いたまま、されど静かに力強く答える。 彼とて望みがあるからこそ聖杯戦争に呼ばれた身だ。何も欲しくないと言えば真っ赤なウソだ。 あの人間たちに奪われた山や森が戻ってくるなら、そう考えてしまうのだ。 「そうか。まぁ、儂はおぬしに呼ばれた身じゃからな。おぬしの意志にどうこう言うつもりはない。」 そう、実はこの女性こそ目の前のタヌキ「影森の正吉」に召喚されたサーヴァント。 記憶を失い人間のサラリーマンとしてこの街で暮らしていた正吉が、なにかの拍子か月明かりのままに 獣道を進んだ先にこの万福寺を見つけ、タヌキとしての過去を全て思い出したときに現れたのだ。 「此方もお伺いしたいのですが、団三郎先生はどんな願いを?」 ふと顔をあげた正吉が、今度は女性に尋ねる。 目の前で胡坐をかいている彼女は、何を望むのか純粋に疑問だった。 「儂か? 儂は特には無いかのぉ。 友人に呼ばれて隠れ里に行ったことも、宗教戦争に巻き込まれたのもいい思い出じゃ。 ……それとな正吉、儂の事は”アサシン”と呼べ。 真名は儂らサーヴァントにとって弁慶の泣き所どころではない」 煙管を銜え、静かに煙を吐く女性――二ッ岩マミゾウはそう忠告する。 「済みません。先ほどお名前を伺った時、よもや団ざ……いやアサシンさんの正体があの大先生かと驚きまして」 名前を言いかけて、頭を掻きながら即座に言い直した。 二ッ岩団三郎と言えば、タヌキ世界ではその名知らぬ者はいないとさえ言われる大化け狸である。 余談だが、彼のいた世界の当人には色々あるのだが、ここでは割愛する。 「まあ良い。ひとまずは情報収集じゃろうな。夜が明けたら、街に出て偵察といこう。」 人には暗くとも、タヌキには十分明るい月の光に照らされて、 影森の正吉とそのサーヴァント、アサシンの二ッ岩マミゾウの会議は進行していった。
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/1212.html
○× 四択 連想 画像タッチ 並べ替え 文字パネル スロット タイピング キューブ エフェクト 線結び 一問多答 順番当て グループ分け 問題文 画像 解答 補足 ゲーム『アサシン クリードII』の舞台になっている国はどこ? イタリア
https://w.atwiki.jp/asaahingaeaw/pages/227.html
コードギアス反逆のルルーシュアサシン・零版はアサシン・零先生が書いた反逆のルルーシュ。ルルーシュがギアスをC.C.から貰い、ゼロレクイエムでルルーシュが人生を全うするまでをアサシン・零先生自身が描く。またオリジナルの台詞も登場するが展開は原作のアニメ版とほぼ一緒である。最後のⅢ巻はアニメ版になかったアラスカの戦いとルルーシュの想いが追加されている。アラスカの戦いではルルーシュが反乱貴族軍を鎮圧するところから始まる。 物語のあらすじ Ⅰ巻 興道 第1章「魔神誕生の日」 第2章「コーネリア出陣」 第3章「成田連山の戦い」 第4章「喝采のマオ」 第5章「行政特区日本」 第6章「ブラックリベリオン」 Ⅱ巻 叛道 第1章「魔神が目覚めた日」 第2章「ナイトオブラウンズ」 第3章「超合衆国建国」 第4章「ギアス狩り」 第5章「ルルーシュとスザク」 第6章「皇帝失格」 Ⅲ巻 皇道 第1章「皇帝ルルーシュ」 第2章「アラスカの戦い」 第3章「ルルーシュの想い」 第4章「シュナイゼルとの決戦」 第5章「ゼロレクイエム」 終章 「明日を望む優しい世界」 原作(アニメ版)の違い ロイド・アスプルンドはどこの領地の伯爵かというとアラスカの伯爵。ロイドの実家のオリキャラゼルダ・アスプルンドが登場する。コードギアス独立のルルーシュにも登場する。 シャーリーの父は成田連山の戦いで死ななかった為、成田連山でマオが戦うのはルルーシュとただ一人である。 ルルーシュ兄弟はルルーシュの想いが強めなどが強調されている。 紅月カレンの兄、紅月ナオトはゼロレクイエムで死亡が確定する。
https://w.atwiki.jp/assassin2/pages/33.html
DNAシークエンス9 『カーニヴァル』- 1486年 ◆Memory-1 「知識は力なり」 レオナルドの工房に入るとメモリー開始。 水路沿いのマーカー地点に移動し、ピストルの使い方を練習する。 ターゲットの3体の藁人形ををピストルで撃ったら、レオナルドの工房に戻る。 レオナルドからカーニヴァル用の仮面をもらってシンクロ完了。 ※ピストルを入手。 ※カーニヴァルの仮面を入手。 シークエンス9の間はヴェネツィアで悪い噂が広がらなくなる。便利。 ◆Memory-2 「苦難の乙女」 娼館ラ・ローザ・デラ・ヴィルトゥに入るとメモリー開始。 ルチアを刺した人殺しを始末する。距離を取ってピストルで射殺すれば良い。 ※近寄りすぎると人質の女を殺して逃げ出し、また別の場所で女を脅す…の繰り返しになる ※しつこく追走すれば追いつけるので、ピストル以外の手段で倒すことも一応可能。 人殺しを始末すればシンクロ完了。 ◆Memory-3 「尼僧は賢く」 娼館ラ・ローザ・デラ・ヴィルトゥに戻るとメモリー開始。 ※黄金の仮面を入手すべくカーニヴァルの出し物に参加することに。 アントニオとテオドラと一緒にカーニヴァルの会場(サン・トロヴァーゾ広場)まで歩く。 会場に到着すればイベント、シンクロ完了。 ※Memory4~6は任意の順番で行える。 ◆Memory-4 「そして彼らはいなくなった」 ドルソデューロ地区の移動ステーション前にいる司会者に話しかけるとメモリー開始。 競争ミッション。2分以内にチェックポイント全てを通過できればシンクロ完了。 時間はシビアだが、何度もやればルートは見えてくる。 ◆Memory-5 「旗争奪戦」 サンタ・マリア・デル・カルミーニ教会前にいる司会者に話しかけるとメモリー開始。 マーカー地点まで行って旗を取得し、自分の陣地まで持ち帰れば勝ちとなる。 ※旗を取られた場合、相手を妨害(掴む・殴る・タックルなど)すれば旗を奪う事ができる。 しかし番兵に見つかると普通に犯罪行為として警戒されるので注意。ゲームという言い訳は通じない。 ※相手は水に入れないので、旗を取られそうになったら水に飛び込む手もアリ。 ※相手を殺してしまうと無効試合でやり直しになる。妨害する際は気をつけよう。 得点の差が大きいほど相手のスピードが速くなって、勝ちにくくなる。 ※こちらが2点・相手0点の時の相手はゲーム内最速の男と化すので、まともにやり合っても勝ち目は薄い。 2点先取した後わざと1点譲ってスピードを落とすのがセオリー。ストレート勝ちする必要はない。 <必勝法> ①ダメージ覚悟でマーカー地点に向かって飛び降りて、先に旗を取ってそのまま逃げ切る ②相手の陣地の前で待ち、旗を取って帰って来た相手を妨害して奪い取る。 3勝すれば勝利となる。見事勝てばシンクロ完了。 ◆Memory-6 「リボン狩り」 サン・トロヴァーゾ広場の北にいる司会者に話しかけるとメモリー開始。 4分以内に範囲内の女性達から25個以上のリボンを集める。達成できればシンクロ完了。この中では一番簡単。 ※ターゲットの女性達にスリを行うことでリボンを貰うことができる。 ◆Memory-7「ズルは許されない」 Memory4~6を全てクリアした後、サン・トロヴァーゾ広場の南にいる司会者に話しかけるとメモリー開始。 素手で相手と戦って倒す。相手は下級軽装兵→上級軽装兵→重装兵→ダンテ・モロ。 これといって気を付けるべき点はない。薬を用意してゴリ押しでもよし、体術を見せるもよし。 最後に軽装兵×4と戦闘。ここは武器を使っても良い。全て倒せばイベント、シンクロ完了。 ◆Memory-8 「祭りの終わり」 娼館ラ・ローザ・デラ・ヴィルトゥに戻るとメモリー開始。 マーカー地点へ行き、娼婦と戯れて出てくるダンテから黄金の仮面をスリ取る。 黄金の仮面をスリ取ったら、マーカー地点へ移動しパーティーの会場内に入る。 ダンテが会場内に兵士を放ち捜索し始めるので、1分間一般市民状態を維持する。 ※端の方に藁山があるのでそれに隠れてればOKだったりする。 船の上で演説しているマルコ・バルバリーゴを暗殺する。ピストルで簡単に始末できる。 ※実はピストルを使わず、船に特攻して直接襲いかかっても全然問題無かったりする。 マルコを倒した後、パーティー会場から脱出し一般市民状態に戻ってから娼館ラ・ローザ・デラ・ヴィルトゥに戻ればシンクロ完了、シークエンス終了。 実は演説は最後まで聞く必要は無い 適当なタイミングでぶっぱなせばOK 追手の中にダンテが居るが、この時点では不死身のため倒すことはできない。 >>>シークエンス10へ
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/239.html
「ううん、涼しくて気持ちのいい夜だね」 冬木市の市街地、高層ビル群の一角、その屋上にて1つの影があった。 木訥な、悪し様に言えば特徴のない学生だった。 強いて特徴を言うならば、横に長く切れた細目と首からかけたマフラーくらいだろうか。 開いているのかどうかも怪しい眼は、夜の街並みを見下ろしながら、薄笑いを浮かべている。 「お前も予選を突破した魔術師か」 静かな夜に靴底とアスファルトが皹を入れる。 屋上へ通じる唯一の通路から、別の少年が光と共に現れる。 制服が同じ、ということはお互い同じ学校の生徒なのか。だが、その瞳は少年と異なり、強い意志に燃えている。 「……なんのことです?」 「とぼけるな。ここにいるということは、お前はもう記憶を取り戻したんだろう。 なら、やることは一つだ。サーヴァントを出せ。さもなくば……」 一方的に喋りながら、回路を戦闘用に切り替える少年に、彼は手を振って静止を求める。 「ちょ、ちょっと待ってください。記憶を取り戻したってなんのことですか? 僕は何も忘れていない。それにサーヴァントって何の話です? 僕はそんなもの見たことも……」 「セイバー、やれ」 少年が言の葉を放つが先か否や、月光に煌めいた一閃と共に、彼の首が夜に飛んだ。 その切っ先の終点には、実体化した少年のサーヴァント……セイバーの剣があった。 「よろしかったのですか? 見る限り、本当にマスターではなかったようですが」 剣を納めたセイバーが主を問う。しかし、そこには詰問するような調子はない。 「ああ。だが、疑わしい者を残す理由もない……軽蔑するかい、セイバー」 「いいえ。貴方がどれほどに聖杯を望んでいるかを私は知っている。 そして、私もまた聖杯を望む者。ならば私は貴方の剣となりましょう」 セイバーの応えに、少年はそっぽを向けた。僅かな感情の緩みを見られたくなかったからだ。 セイバーの問いはもっともだった。確かにその体からはマスターの証である令呪の気配がない。 それが事実だとすれば、彼はたまたま基本ルーチンから離れたNPCなのか。 ならば、これは少年の勘違いだ。剣を納めるべきは自分だし、もし自分の感情だけに従えるならそうしていた。 だが、今の少年は背中に大きなものを背負って、この方舟に来ている。 その勝利のためならば、あらゆる不安要素は排除しなければならなかった。 全ては、救済のために。猫の額程度もない小さな世界を守りたいため。 (それに……あのNPCの目……あれは、まるで……人を蟻か何かとしか思っていないような……) 「ひどいなあ、待ッてクれっていったじゃナい可」 その声に、少年達は振り向いた。月光の降り注ぐビルの屋上に、首のない肉体が立ち尽くしている。 「何で、死んでない」 「? そりゃそうだろう。NPCに厳密な死なんてないよ。 中核データが破損でもしないかぎり、ねえ」 「NPCの肉体データに、寄生していたというのかッ!」 「ウン、そりゃそうだ。せっかくこの年になって学生をやれるんだから、ちゃんとそれっぽい身体でやりたいダロ?」 手を大仰に広げた屍は、口ほどに物を言った。その意味に、少年は信じられないと首を振る。 こいつはつまり、突破できる予選を、ただの学園生活をギリギリまで楽しんでいたのだ。 「ダカラ、待ってくれっていったじゃないカ。今、本当の身体にするカラネ」 そう言って首のない彼の指が小気味よい音を鳴らす。 その瞬間、少年の踏みしめていた足場が崩れた。コンクリートであったはずの床は、 難読な文字をびっしりと書かれた呪符と散らばり、拡がっていく。 「ビルを1階分丸ごと偽装していたってのかッ!?」 「マスター、あれをッ!」 驚愕に震える少年に、セイバーが指を示す。偽装を解かれたビル、その本当の屋上の中心に、首のないもう一つの身体があった。 でっぷりと膨らみ、しかしみずみずしい筋肉に包まれた偉容だった。 「カ……ッ!」 首のない学生の胸が大きく膨らんでいく。胸骨肋骨、肺をぶち破って出てきたのは。 「ッカカカカカカカカッ!!!!!!!」 その真の身体に納められるべき、本当の首だった。 「私は今、卒業したネ!(しみったれた学園生活用ボディから) 社会派幽凄道士・馬吐呑(マー・トンツー)と呼んでもらっても構わないヨ!」 鉄の魔神めいて首と肉体が合身し、ただの肉の置物だったその身体に神経が通る。 しばしアドミナブルを隆起させて元の肉体を堪能していたが、それを見ていた少年はただ唖然とするほかなかった。 「……さて、お待たせして申し訳なイ。それじゃあ、相手してやるかネ、セイバー君ッ!!」 「な!?」 義体から戻したマフラーが馬の身体に巻き付きトレンチコートを形成する。 それが如何な魔術によるものか、少年には考えることができなかった。 マスターであるはずの男が、セイバーに突撃したのだ。 「ふふぅ、うふふふふふふううう」 「こ、こいつ! 骨に神秘を刻んでいるのかッ!!」 掌打、蹴撃、なぜか自在に動き襲いかかるマフラー。あらゆる変則的な攻撃にセイバーは防戦一方に追い立てられる。 通常、このようなことはあり得ない。 セイバーとてムーンセルに記録されるほどの猛者ではあるが、 この男の用いるのは中国拳法……功夫と呼ばれる物。西洋の技と東洋の技の噛み合わなさが、セイバーの攻めに転じられない理由だ。 だが、それだけではセイバーの剣を、神秘に守られた兵装をただの拳が防ぎ、打ち合うことができるはずがないのだ。 肉体そのものが、神秘の片鱗を宿していない限りは。 「それでも、サーヴァントとは言え英霊と渡り合うなんて……! 真逆、お前、死徒かッ!? そんな奴がなんでこの聖杯戦争にッ!?」 「西洋の保菌者みたいに言われるのは心外だな。 いやなに、ちょっと「向こう側」永い旅をしていたんだが、そこで物珍しい木を見つけテネ。 植林事業に手を出そうかと思った矢先にここに呼ばれたんだヨ」 セイバーと撃ち合いを繰り返しながら、馬はしみじみと思い返すように昔を思い返した。 逆さまに上っていく滝、フラタクル構造をした虹、鳥のような魚。 ちょっとしたアトラクションめいた世界を満喫していたのだが、そこで方舟の元となった木を見つけたのだった。 いや参った参った、と可々と笑う馬に少年は頬に冷や汗を垂らした。 馬鹿馬鹿しく笑ってはいるが、相手は紛れもなく死を纏った人外……死徒だ。 音に聞こえる二十七祖ほど、とまでは思わないが、マスターとしては破格すぎる。 なるほど、セイバーと打ち合えるのも無理はない。だが。 (感謝します。マスター、もう少しで、読み切れる!!) 少年の心憎いサポートに、セイバーは内心で感謝した。 そう、僅かにであるが、セイバー防戦一方から攻勢へと転じつつあったのだ。 如何に相手が死徒であり、相性の悪い東洋圏の技法を用いていたとしても、それでもセイバーは英霊だ。 どうやら長旅で相手の自慢の肉体は何割か消耗しているらしく、 初見の不利は、この撃ち合いで相手を見切ることでなくなりつつある。 あと1分もしない内に、天秤は、勝利はこちらに転がる。 ((この戦い―――我(僕)等の勝利だ!!) 「――――とか、そういうことを考えるあたりカネ」 酷薄な、嘲るような笑みを馬は浮かべた。 人間を超越した化外の瞳を隠すサングラスに写った像をセイバーは見入る。 セイバーの勝利を確信した少年の背中にはそれまで影もなかった男が一人立っていた。 「マス」 「や、本当に知らんかったんだヨ。一度も見たこともなかったしね。 ま、ずーっとワタシを見張っていたことはわかっていたけどネ」 「あ、あぁ……」 セイバーが振り向いて、馬が嘲ったその向こうに、鮮血が跳ねた。 少年の背中から胸に貫いた赤い刃が、華のように咲き誇る。 「タアアアアアアアアア!!!!!!!!!」 鬼神の如き速さで、セイバーは一太刀を繰り出すが、黒衣の男…… アサシンは素早く――もうこれには興味がない、というように――剣を少年から引き抜き、血溜まる海に少年を沈めながら飛び退いた。 マスターが窮地に陥っても助け船を出すこともなく、マスター暗殺の瞬間をねらっていたのだ。 「貴様ああああああ!!!!」 「ご満足いただけましたか、媛。それは重畳にございます」 吠えるセイバーの声など木の葉の落ちる音程度も感じない様子で、アサシンは虚空に向けて何かを呟く。 延びた黒髪の間から見える赤い瞳は淀んで血のように昏い。 セイバーはマスターを抱き抱えて呻いた。臓腑を吐き出さんばかりに後悔した。 なぜ気づかなかった。死徒の存在に目を奪われ、マスターを追いつめた程度で油断してしまっていた。 これは聖杯戦争だ。サーヴァントこそを何より警戒しなければならなかったのに。 「セ……セぃ、ァ……」 「ま、マスター! まだ意識がッ!!」 その後悔に神が気まぐれの善意を差し向けたか、少年は血を泡と吐きながら呻いた。 揺さぶろうとするサーヴァントの手を払い、そのまま右手を月に掲げる。 「さ、三度、重ェて、令呪に願…………」 「! 了解した、マスター。如何な命令とて、この剣にて叶えて見せよう!」 鬼気迫るマスターの表情に、セイバーは自分の愚かさを改めて呪った。 今すべきは自身を責めることでも、マスターを案じることでもない。この死地をなんとか突破することだ。 三度の令呪を切れば、どうなってしまうかはわからない。 だが、出し惜しみできる状況ではない。ならば、ここに乾坤一擲を賭す。 アサシンも死徒も、最低限の構えだけで積極的にこちらに向かってくる気配はない。 令呪三枚掛けのセイバー相手に太刀打ちは不可能と理解しているのだろう。 今は見逃してやる。だが、次こそはしない過ちはしないと誓い、剣をーーー 「あのアサシンの剣を奪え……! なんとしてもだ……ッ!!!」 意味が、わからなかった。あのアサシンの――今はもう背中に仕舞ってある――剣を奪うことに何の意味があるのか。 分からなさすぎて、セイバーはもう一度マスターの方を向いた。 血の抜けた青ざめた顔で、少年は目だけは爛々とさせている。 そこでセイバーは気づいた。気づいてしまった。マスターが、少年が見ていたのは自分ではない。 聖杯に注ぐべき願いでもない。帰りを待つ人達でもない。 もう、自分の心臓を貫いた、あの紅い刃しか見えていないのだ。 「う、うあああああああああ!!!!!!!!」 セイバーは慟哭と共に剣を振りかざした。 そこからのことは語るまでもない。 対魔力で令呪にあらがっても、令呪のまま逃げに徹するアサシンを追おうとも、 もはや彼らの聖杯戦争に先などないのだから。 「いや、手並みは拝見させてもらったヨ。アサシン」 霧散した魔力に手をかざしながら、馬呑吐は満足げな表情を浮かべた。 それは相手を倒したからというより、久しぶりに運動をしたら気持ちがよかったというたぐいの物だった。 「それで? ずーっとワタシを見張っていたのだろウ? 見ての通り、長旅で自慢のボディもクタクタネ。 フルチューンならともかく、撃ち合いにしても道術にしても、英霊相手ではちと分が悪い。 ここは共に戦っていくのが良いと思うが――どうかネ?」 「……私は、特に聖杯に捧ぐような大望などありませぬ。 マスターが望まれるのであれば、英雄相手にどれほど通じるかわかりませぬが、尽力させていただきましょう」 片方の拳をもう一方の掌で包み、礼を取りながらアサシンは謙虚に応じる。 自己をおくびにも出さないその様は、生粋の職業暗殺者に見えた。だが。 「ふぅむ。それはその背中に差した媛君の意向カネ?」 「――」 りん、と鈴が鳴る。その音が鳴り終わるより速く、アサシンの持つ紅の刃が馬の喉元に寄せられる。 (婁よ、こやつ――) 「ええ、聞こえておりますよ、媛君。なるほど、げに恐ろしき魅了の魔力。 これでは有象無象の者共はひとたまりもありますまい。私にその美貌効かぬとその美声聞こえしは、 どうやらマスターとてつながった経絡によるものかト。 間男が入ったようで恐縮ではありますが、野暮は致しませぬ故、どうか容赦願いたい」 (……ふん、妾を納めよ、婁。こいつも上物であるが、これは後回しじゃ。今は数が欲しい) 「……はッ」 嘘くさいほど慇懃な礼を取る馬に、媛……アサシンの宝具はアサシンに命じると、嘘のように殺気を納め、剣を戻した。 そう、このアサシンの主人はマスターなどではなく、この媛君。 一目その刃を見れば誰もが媛を求め殺し合う妖刀である。 故に、その願いもまた聖杯ではなく、媛ただそれのみ。媛の求める供物を献上するだけだ。 「ま、いいんじゃないかネ。願いはないと思っていたんだがこれも一期一会、 そろそろ住み慣れた惑星(ふるさと)の地を踏むのも一興。 ついでに麻倉屋サンに聖杯を持って行けば、いい商談もできそうだしネ」 アサシンの剣呑な意志を、人間にはよくあることとばかりに捨て置き、 馬はピクニックに行く前日のように夜空を見上げた。 いや、実際彼にとってはそうなのだ。どのような場所であろうとも、旅の途中。ただ己の我を貫くのみ。 「おい、凄い音がしたけど、何かあった――」 あまりの状況に特別ルーチンでやってきた警官NPCを、無言でアサシンが手刀で貫く。 くず折れた警官は、たちまちのうちに黄泉より還り立ち上がる。 死体が呻くより先に、馬が呪符を額に張り付けると、NPCはたちまち両腕を正面に直角につきたて、ぴょんぴょんと跳び始めた。 「ま、最初はゆっくりやろうじゃないカ。聖杯は逃げない。人生は永い。 愉しまなければ損ネ。か、カカカカ、カカカカカ――――――!!!」 NPCをキョンシーに変えながら、死人使い達は進む。 いつも通りに、何も変わらず。 結果的にこの世を、地獄にしながら。 【クラス】アサシン 【真名】婁震戒(ロー・チェンシー)@レッドドラゴン 【パラメーター】筋力D 耐久E- 敏捷B+ 魔力D 幸運C+ 宝具C 【属性】中立・悪 【クラススキル】 『気配遮断:A-』 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を絶てば探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 『黄爛武術(剣術):B(A)』 東の旭日、黄爛国に伝わる武術を扱うスキル。実質的にスキル:中国拳法と同等。 ただし、アサシンは剣技を得手としているため、剣装備時にはB→Aとなる。 『単独行動:B』 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクBならば、マスターを失っても二日は現界可能。 独立調査隊から何度も抜け出して暴れまわった逸話から。 『芸術審美:D+』 芸術作品、美術品への執着心。 芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、ごく低い確率で真名を看破することができる。 特に刀剣関係に由来を持つ英霊であれば、確率が上昇する。 『軽身功:C+』 内力を操作することで、己の身を軽くし悪路を容易く突破する能力。 C+ならば準備さえすれば断崖絶壁すらも踏破可能。 【宝具】 『妖剣・七殺天凌(チーシャーティェンリー)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉 1人 アサシンが片時も離さず持つ『愛』刀。その剣に宿る意志は妖艶にして酷薄な媛君。 魅了の魔力を持っており、その刀身の輝きを目にし、囚われた者はこの妖剣を欲しがる衝動の奴隷となる。 命を食らう性質をもち、相手の防御力を無視して生命力へ直接ダメージを与えられる。 そして、その刀に殺された者の生命・魔力は余すことなく媛への供物と食い尽くされる。 『天凌府君、其我也(わくわくてんりょうランド)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大補足:1~50人 一度死し、復活したアサシンが手に入れた呪い。その手で殺した者を強制的に還り人……歩く屍へと変える。 そして、アサシンに直接殺されて蘇った屍に殺された者もまた蘇り、アサシンの支配下に置かれる。 ただし、蘇った者には狂化・Bが付与されるため精密な運用は不可能。 また、七殺天凌で殺したものも屍とすることはできない。(命を吸い尽くしてしまうため) アサシンは創り上げた屍の群れを国家『天凌』と定め、自らを『天凌府君』と名乗った。 『無二打(にのうちいらず)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人 アサシンの奥の手。武技の極意。 攻撃ダメージ発生時に、自身の生命力の一部を上乗せすることで追加ダメージを与える。 追加する量はアサシンの任意で決定。また、媛の合意さえあれば七殺天凌が喰らった生命力をこの宝具に乗せることができる。 【weapon】 機械左腕(サイボーグアーム・レフト) 当時の最高技術を持って創られた義手。アンカーリールが内蔵されている。 仮面 舞踏会用のただの仮面。死者の王・天凌府君としてふるまうときに装着する。 【人物背景】 世界を二分する大国、黄爛の宗教組織・八爪会に所属する武装僧侶(暗殺者)。 他者評価は「殺せるか否か」だけで、媛に吸わせる血としか見ていない。 視野の隅を「凝視」する特技を持ち、暗殺対象の必死の瞬間を狙い続けている。 一応国家の暗殺組織に所属するが、傅くのは媛だけであり、他人に従う気は皆無。 物語本編では媛の供物にするためだけに仲間を裏切りってもう一つの大国・ドナティアの要人を殺害し世界を緊張に叩き込んだ。 その結果、彼は一度死ぬが、世界の特殊なシステムにより還り人(平たく言うとゾンビ)になり復活。 舞台であるニル・カムイすべてを媛に捧ぐべく、死者の群れ『天凌』を率いてニル・カムイを地獄に叩き込んだ。 しかしその内心は媛への愛だけであり、媛に見捨てられることを何よりも恐れている。 【サーヴァントとしての願い】 聖杯戦争はどうでもいいので媛を愛する。愛する人が命を欲しがっているので当然捧げる。 【基本戦術、方針、運用法】 隠密行動からの暗殺一択。正面きっての戦闘では勝ち目はほとんどないため、如何に奇襲に持ち込むかが要になる。 NPC狩りで増やした天凌国民をスナック感覚で送り込んで、その混乱に乗ずるのも有効だろう。 【マスター】馬呑吐(マー・トンツー)@宵闇眩燈草紙 【参加方法】「向こう側」でぶらり旅をしていた際にゴフェルの木片を手に入れた。 【マスターとしての願い】情欲のままに旅の続きを。 これが終わったら聖杯を土産に「こちら側」に戻るのもいいかもしれないネ。 【weapon】 『強化調整肉体』 ヒヒイロカネ製骨格フレームに生きたまま腑分けした少年少女の筋をあしらったお手製のボディ。 ただし、向こう側での冒険で疲弊しており、完全なスペックは発揮できない。 『マフラー』 意のままに動いてあちらこちらを切り刻む。しかもドリルにもなる。 『呪符』 道術や身代わりに使う大量の符。どこに仕込んでいたか聞くのは野暮。 【能力・技能】 『真・幽棲道士』 死んで私に抗えるものはいないと豪語するほどの、僵尸(キョンシー)を操る死人使い。 吸精鬼であり長い時間を生きているため、符術・道術・功夫を高水準で修めており、 死体の数さえあればそれらを束ねて巨大傀儡にしたり、マフラーを武器にして戦うこともできる。 技術者としてのスキルも持ち合わせており、死体を改造して強化キョンシーを作成することもできる。 死人使いの特性上、相剋の関係から木気(雷)との相性が悪いが、肉体的基礎スペックを底上げすることで対処した。 もちろん銀やニンニクなど吸血鬼的弱点があるが、大体は克服しており「健康のために日光浴をする」レベル。 【人物背景】 大陸マフィアの用心棒。トレンチコートに帽子にグラサン付けたクラシックマフィア然としたデブ。 その傍ら、五行器という永久機関の完成を目論んでいた。 が、その過程で首から下を完全消滅させてしまい、もののついでとより強化された肉体製作のために アメリカ大陸の街一つを『向こう側』へ消滅させた。しかしその最後に自分も『向こう側』へ 吸い寄せられてしまい、抗おうかと思ったが、それもOKかと穴の向こうへ消えていった。 口調は余裕のある時は胡散臭い中国語(~アルネ)だが、マジギレしたりすると標準語になる。 長く生きたため本来なら仙人へ至れるが、「情動を捨てて何が生か!」と俗世を満喫している。 【方針】 本人は巻き込まれただけなので普段通り物見遊山。 普段通りなのでアサシンの求愛活動ついでにさくっと殺してキョンシー作ったりする。 倒すことはできないまでも初見ならば真向からでもサーヴァントと打ち合えるので、 自身(とキョンシー軍団)が囮となってサーヴァントをひきつけ、その隙にアサシンで必殺するのが有効。
https://w.atwiki.jp/biohazardreve/
バイオハザード リベレーションズ 攻略wiki タイトル バイオハザード リベレーションズ 発売元 カプコン 対応機種 3DS ジャンル アクション プレイ人数 1人 発売日 未定 価格 未定 CERO 審査予定 リンク 公式サイト はじめに このwikiは「BIOHAZARD REVELATIONS」の攻略まとめwikiです。 Wikiの編集方法はこちらをご参照下さい。 当サイトは他サイトからのコピペ転載は禁止しております。 ニュース 「MHW ICEBORNE」「ストV」などPS4/Switch/3DS向けDL版タイトルが対象。カプコ... (2021-08-04) 「バイオハザード」25周年記念のCD-BOX“バイオハザード サウンドクロニクルIII”が7月28日に発売 (2021-07-21) カプコンがSwitch/3DS用DL版タイトルのセールをニンテンドーeショップで5月7日まで開催。「MH... (2020-04-28) カプコンのSwitch/3DSのDL版タイトルが最大62%オフになる「CAPCOM Golden Wee... (2019-04-24) カプコン,Switchと3DSのダウンロード版タイトルが最大62%オフになる“CAPCOM Winter... (2018-12-19) 「バイオハザード リベレーションズ」のレイドモードはいかにして,またまた面白くなってしまったのか。100... (2017-11-30) カプコン,最大50%OFFになるGWセールを実施。対象は「MHクロス」など7タイトル (2016-04-28) カプコン作品のサントラ計13タイトルがAmazonデジタルミュージックストアで先行配信 (2016-02-17) ニンテンドーeショップにて,カプコンセール開催。計9タイトルが一律1500円 (2015-09-03) カプコン,「モンハン3」などWii U/3DS用8タイトルを1500円でセール (2015-03-18)
https://w.atwiki.jp/fiveland/pages/88.html
トカゲと人を合わせたような外見に暗い色調の体色を持った黒の暗殺者 素早い身のこなしと、気配を消す技術、まさに闇のハンターたる力を持った種族だ 元は赤の民の種族ドラゴニートが黒の大陸で住み着き、適応した事で生まれたとされている パワーは低いので、それなりに厚い装甲と力を持った敵には苦戦する
https://w.atwiki.jp/asakuriseries/pages/93.html
※このページは現在編集中です。 アサシン クリード4 ブラック フラッグ ゲームプレイトレーラー Prev◀ー▶Next ▼映像情報を表示 映像情報 アサシン クリード4 ブラック フラッグ ゲームプレイトレーラーvol. 1 Gameplay Reveal Trailerの国内版。北米版の日本語字幕仕様。 Gameplay Walkthrough Videos Assassin s Creed IV Black Flag Videos ▲Page Top
https://w.atwiki.jp/girlwithlolipop/pages/29.html
桂たま&アサシン ◆tHX1a.clL. ―――あなたが生れたその日に ぼくはまだ生れていなかった 途中下車して 無効になった切符が 古洋服のカクシから出て来た時 恐らく僕は生れた日というもの――― ◇ 目が醒めて少女が最初にやったことはお墓を作ることだった。 廃教会の片隅に、小さなお墓を四つ。 一つは、名前も知らない人たちへ。 一つは、お世話になった神父様へ。 一つは、仲が良かった友達へ。 一つは、とってもとっても大好きだったあの人へ。 みんな、みんな、死んだ。 少女のせいで死んだ。 沢山の人が死んだ。 目を閉じ、手をあわせて祈る。 それで何が変わるわけでもない。ただ、過去の罪に向きあうために。 過去の罪から逃げないように、自分に戒めるために。 少女・桂たまは『悪魔』だった。 本人にその自覚はなかったが、世界でも屈指の悪魔だった。 その身に宿した魔の力が、無自覚の内に多くの人を葬った。 青年・賀茂是雄が死んで、桂たまは生まれた。 彼の献身と死が、桂たまを『人間』にした。 彼の死の際に流れた涙は、とてもあたたかいものだった。 そうして、桂たまは生まれた。 桂たまは。 変えようのない『悪魔』だが。 誇らしいほど『人間』として。 そしてどうしようもないほどに『女の子』として、あの日、生まれた。 そうして、生まれたばかりの桂たまは目を醒ました。 彼女を取り囲んでいた全てが消えてしまったこの地で。 聖杯戦争。 架空の街。 すべての罪を雪ぎ、全ての罰を赦す場所。 過去の終わる場所。 未来の始まる場所。 ルールを理解して、この地で願う。 願う。 願う。 ひたすら願う。 『悪魔』の願い。 『人間』の願い。 『女の子』の願い。 三つで出来た桂たまの願い。 『己のうちの悪魔の力を拒絶すること』 『悪魔に依る全ての犠牲を雪ぐこと』 『賀茂是雄の因果を捩じ、彼を現世に呼び戻すこと』 『総じて、自身のせいで狂ってしまった因果を正すこと』 絶対にかなわないはずのそんな願い。 それが、叶う。この場、この戦争においては、そんな夢のような願いが。 「それが おまえの ねがいか」 「……はい」 「おろかなものだ。 なにゆえ そんな くだらぬことをねがう」 たまのサーヴァントとして顕現した英霊・アサシンが問いかける。 きっと彼には一生かかっても分からないであろう願いの意味を。 「だって私は、皆が大好きだったから」 それは紛れも無い桂たまの本心。 『人間』であり『女の子』であるたまの、心の底からの言葉。 「ふふ」 しかし、いくらたまが『人間』として目覚めようと。 『女の子』として大好きな人のことを願おうと。 「ふはは」 世界は桂たまに『悪魔』であれと働きかけている。 「わははは! その じゃあくなおいたちで にんげんの まねごとか! たまよ! わが わいしょうなる マスターよ! ひとならざるがゆえの ねがいを にんげんのように くちにするとは! ゆかいなものだ! やはり けんげんしたときに そなたを ころさず せいかいだったようだ! せいぜい くだらぬねがいに もがきつづけろ! ふはは わははは!」 高らかに笑うサーヴァント。 蒼い肌。鬼のような角。真っ赤な瞳。 神官を思わせるローブ。髑髏のネックレス。 人とは一線を画した見た目に、纏っているのは闇よりも深い魔の力。 その者を一言で説明するとすれば『邪悪』。 『悪』そのものが形どったような姿。 「じんちの さくせいを はじめる。まりょくを つかうぞ」 彼こそがたまのサーヴァントだった。 彼を呼び寄せたのは他でもない。たまの奥に潜む『悪』『魔』だった。 その身に秘めた『悪』がこれほどまでに鮮烈な『悪』『魔』を呼び出した。 「わが ほうぐ 『バラモス』も おなじく かいほうする。 やつは まちをかけまわり さまざまなものを み きき えてくるだろう」 「あの、アサシンさん。約束のことなんですけど」 「わかっている。 『バラモス』にも つたえた。NPCは きょくりょくころさず さくてきに てっしろと。 もし サーヴァントを はっけんしたばあいも かのうなかぎり サーヴァントのみとのこうせんを こころがけるよう めいれいをくだした」 「ありがとうございます」 ぺこりと頭を下げる。 「そのかわりに マスターよ。 そなたは そとに でてはならぬ。 その きょうだいな まりょくは まじゅつにおぼえの あるもの あいてならば、 まず ひとめで ばれる」 「そうなんですか?」 「そうだ。 しょくじいがいの もくてきで がいしゅつをするな。 いくら わがそんざいが 『けはいしゃだん』で かくせようと おまえじたいは かくせぬ」 「き、気をつけます……」 たまの願いへの反応からも分かるように、たまにとってアサシンはあまり好ましい性格ではない。 それでも、こちらの指示をある程度聞いてくれるし、こうやって進言も行ってくれる。 そしてなにより、強い。 この聖杯戦争において強さの持つアドバンテージは計り知れない。 心からの信頼がおけるわけではないが、それでも、ともに戦うには十分の存在。 それが桂たまによる彼女のサーヴァント・大魔王ゾーマの評だった。 ◇ かちゃり、かちゃり、かちゃかちゃ。 小さな少女一人には広すぎる食堂で、小さな金属音がこだまする。 たまがNPC時代を過ごしていた無人の廃教会。 そこに備蓄してあった冷凍食品を食べながら、考える。 これからアサシンは、すぐ近くの海に浮かぶ離れ小島に『陣地』を作ると言った。 その陣地に生活施設が完成すればたまもそこに移住し、更に陣地を堅牢にしていく、と。 それまでの間は、この海辺の廃教会で暮らすことになる。一人で、情報交換の時だけアサシンやバラモスと一緒に。 賀茂と出会う以前と同じ生活。 違うのは、学校に行くこともできなくなったということくらい。 本当のことをいうと、すごく寂しい。 でも、願いを叶えるためだ。頑張って我慢するしかない。 『桂たまによって捻れた因果を正す』 あの日生まれたたまの願い。 万能の願望器がその願いをどう叶えるのか。 もしかしたら、桂たま自身を消滅させることでその願いを叶えるかもしれない。 きっと、アサシンが笑ったのはそこに気づいてのことだったのだろう。 たしかに、おかしな話だ。 聖杯に『自分を消すこと』を間接的に願うだなんて、誰もしない。 でも、それでも。 たまは願っていた。 そばに居てくれた大切な人たち。 大切ではない見ず知らずの人たち。 輝いていた無数の笑顔を取り戻すことを。 たまはこれから、たくさん泣くだろう。 たくさん、たくさん泣くだろう。 でも、その涙が乾けば、きっとそこには笑顔がある。 賀茂是雄の笑顔がある。 西園寺朋の笑顔がある。 神父様の笑顔がある。 失われていった全ての笑顔がそこにある。 天国のような光景が、きっとそこにはある。 そこにたまの笑顔がないとしても。 たまに関わったすべての人が救われるならそれでいい。 悪魔で、人間で、女の子。 桂たまの願いは一つ。 天国に涙はいらない。 ただそれだけ。 【クラス】 アサシン 【真名】 ゾーマ 【パラメーター】 筋力:C+++ 耐力:C+++ 敏捷:EX 魔力:B 幸運:E 宝具:A 【属性】 渾沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:EX 自身の存在を他者に察知されないスキル。 アサシンは宝具『まおうバラモス』発動中、自身のマスター以外にその存在を察知されない。 この気配遮断は彼の陣地たる大魔王城にも影響を及ぼし、『まおうバラモス』発動中はバラモス城は誰にも発見されることはない。 その代わりに、宝具『まおうバラモス』発動中は自身が表立って戦闘を行うことは出来ず、スキルによる陣地の作成とモンスターの量産のみが可能となる。 【保有スキル】 大魔王:A 魔を統べる者を統べる者。即ち大魔王。 Aランク程度の対魔力に加えて、高度な精神アーマーを兼ね備えている。 そして、魔王や魔族は大魔王に対して絶対に逆らえない。その声を聞いただけで服従してしまう。唯一の例外はマスターである人物のみである。 このスキルは外すことが出来ない。 複数回行動:EX 大魔王にのみ許されたスキル。アサシンの場合1ターンにニ回行動出来る。 これは敵の一回の行動に対して確実にニ回行動できるというスキルであり、相手の敏捷がAでもEでも等しくニ回行動で反撃できる。 複数の敵の場合は敵全員が一回行動する間に二回行動が行える。 そのため、アサシンの敏捷値は不定という意味でEXとなる。 絶対零度の恐怖:A マヒャド・こごえるふぶきが魔力消費なし・詠唱なしで行動を一回消費して使用できる。 マヒャドは魔術ランクA相当の大魔術、こごえるふぶきは魔力放出(冷)ランクA相当の威力を持つ。 ちなみに、アサシンは大魔王であるがこれ以外の魔術は使えない。 陣地作成:C 魔力を消費して回転床トラップ、灼熱の床トラップ、落とし穴などが満載された大魔王城を作ることが出来る。 この陣地の建造具合によって下記「無限湧きの悪魔たち」で召喚することの出来る魔物は増えていき、トラップを含めて陣地が完成した場合、全ての魔物を魔力と時間に応じて生産できるようになる。 また、この陣地は『まおうバラモス』発動中はどんな感知能力を持ってしても感知することが出来ない。 ちなみに、大魔王城が完成したらバラモス城を作ることも出来る。ちなみにバラモス城は気配遮断で隠すことは出来ない。 キャスターのクラスではないので作成には通常以上の時間とマスター・サーヴァント共に多大な魔力が必要になる。 無限湧きの悪魔たち:C+ 陣地の作成具合に応じて魔物を召喚することが出来る。 何もない状態でガイアの魔物たちが。(筋力耐久敏捷オールE-) 大魔王城の外壁が完成した時点でやまたのおろち・ボストロールが。(筋力耐久敏捷オールD) その後内部に着工し始めるとアレフガルドの魔物たちが。(筋力耐久敏捷オールE) トラップを含めて大魔王城がめでたく完成した時点でキングヒドラ・バラモスブロスが召喚できるようになる。(筋力耐久敏捷オールC) ただし、強力な魔物を召喚するには相応の魔力と時間が必要。スライム程度ならばほぼ消費なしで次々と生み出せるがキングヒドラレベルになると大量の魔力に加えて4~8時間程度が必要。 そして一体を召喚している間は別の魔物を召喚することは出来ない。大魔王城完工後バラモス城の着工にとりかかった場合は大魔王城で一体、バラモス城で一体と同時に二体生産が可能になる。 アサシンが死んでもこの魔物たちが消滅することはないが、次代の大魔王が生まれるまで凶暴性を失って犬や猫のように草陰や路地裏でおとなしく過ごすようになる。 【宝具】 『まおうバラモス』 ランク:E 種別:傀儡 レンジ:- 最大捕捉:- 魔王バラモスを召喚し、自身の傀儡として操ることが出来る。 この宝具の発動中、アサシンはマスター以外にその存在を感知されることはない。 その代わりに、この宝具の発動中はアサシンが表立って戦闘を行うことは出来ない。 魔王バラモスのステータスは以下のとおりである。 筋力:D 耐力:D 敏捷:C 魔力:B 幸運:E 宝具:- クラス表示はアサシン、気配遮断はE これといった宝具はなく、スキルは魔力放出(火)と魔術:Bと自動回復とモンスター指揮。そのため魔王だがラリホーやマヌーサが効く。 この宝具により召喚されたバラモスが何者かに殺された場合、バラモスは宝具からただのモンスター『バラモスゾンビ』となってアサシンの居城に送り返される事となる。 バラモス死後、この宝具を再度発動することはできない。 そしてバラモス死後、アサシンは空をいきなり暗くして全参加者に対して自身の居場所と真名を告げてしまうというデメリットがある。 『いてつくはどう』 ランク:E 種別:対人 レンジ:20 最大捕捉:8 対魔力を含めた防御に補正を加える防御系スキルや攻撃に補正を加える攻撃系スキル、パラメータ上昇・下降効果を持つ宝具・スキル・魔術補佐の全てを引っぺがすことが出来る。 『はずせない』と明記されているスキル・宝具に対しては上昇・下降分相応のバフ・デバフをかけて上昇・下降を無効化する。 その後、新たに魔術をかけ直すか、戦闘が終了しないかぎりこの宝具によって打ち消されたスキル・宝具・魔術補佐による効果は帰ってこない。 この宝具の解放には行動回数一回を消費する。 なお、この最大捕捉8はマスター・サーヴァントの組み合わせ×4であり、マスター6人と単独行動中のサーヴァント2人など偏った捕捉は出来ない。 『やみのころも』 ランク:B 種別:対人 レンジ:1 最大捕捉:1 闇の力の真髄。身に纏う暗黒。宝具を発動したサーヴァントに筋力と耐久に+++の補正を付ける。 更に即死攻撃他極大ダメージを押し付ける宝具・スキルの効果を打ち消すことが出来る。 この宝具は光に由来する宝具の解放でのみ打ち消すことが出来る。 『しらなかったのか だいまおうからは にげられない』 ランク:B 種別:特殊 レンジ:10 最大捕捉:8 逃走の可否権利という世界の理すら覆す、大魔王の代名詞たる宝具。 彼との戦闘中に発動された離脱行動を全て自動で無効化する。発動にラグや魔力消費はない。 この宝具が発動されている間はスキル・宝具・テレポートなど文字通りどんな手を使っても大魔王から逃れることは出来ない。 離脱とはアサシンの最高射程技であるマヒャドの射程から外れることを言う。それ以内は『移動』であるためテレポートなどは可能。 また、『仕切り直し』のような戦闘の一時中断を行うスキルも無効化する。 なお、この最大捕捉8はマスター・サーヴァントの組み合わせ×4であり、マスター6人と単独行動中のサーヴァント2人など偏った捕捉は出来ない。 『そして伝説へ』 ランク:A 種別:特殊 レンジ:- 最大捕捉:- 永劫続く伝説を刻み始める宝具。 アサシンが死ぬ寸前、彼が認知している悪属性のサーヴァントを次代の大魔王として任命し、スキル:大魔王・宝具『そして伝説へ』の授与と以下のうち一つを行える。 宝具『闇の衣』を授ける 自身の作成した陣地とスキル:無限湧きの悪魔たちを授ける 自身とそのマスターの魔力を魔力補助アイテム『賢者の石』として授ける 対象の持つ宝具1つの限定条件全てを解放 【weapon】 氷の術と己の拳。闇の衣があればその拳の一撃もA+と同等の効果を発揮できる。 【人物背景】 マスターよ! なにゆえ もがき いきるのか ほろびこそ わがよろこび しにゆくものこそ うつくしい さあ わがうでのなかで いきたえるがよい! 【マスター】 桂たま@天国に涙はいらない 【マスターとしての願い】 賀茂是雄他、自分のせいで犠牲になった人たちを取り戻す。 例えこの願いで自分が消えるとしてもこれを叶える。 【能力・技能】 S級悪魔。 十万人以上の人間を直接的・間接的問わず殺害した悪魔にのみ与えられる名誉。 彼女の場合は『殺す』という意思は持たず、ただその身から溢れだす魔力だけでその域に達した。 彼女が乗った電車はその後確実に大事故を起こす。彼女が乗った飛行機はその後確実に墜落する。 彼女と同じ乗り物に乗っていたものはその後気が狂って死ぬ。彼女の住んでいた場所は局地的に魔界化していたほど。 一般人の魔力量をコップ、魔術師の平均魔力量をバケツとするなら彼女の平常時の魔力量は浴槽以上。れっきとした規格外である。 そのため、他の魔術に覚えのあるものが彼女の存在を察知した場合、まず間違いなくNPCでないと見ぬくことが出来る。 ただ、マスターとして規格外の魔力を持つため、サーヴァントと誤認する可能性はある。 現在は制御方法を覚えたのでお漏らししなくなったが、精神的に極度に不安定になればお漏らし再発もあり得る。 ちなみに彼女はこの能力のせいで育ての親と初めての親友と初恋の人をほぼ無自覚に殺している。 そして、この能力の制御の一巻として「因果」を「視」ることが出来るようになった。 鮮明ではないし、未来も見えないが、一生懸命頑張れば残されたモノから因果関係を遡って過去を視ることが出来る。 【人物背景】 高校一年生。悪魔で、人間で、女の子。 「名前はたまです」という旨の書かれたダンボールの中に入れられて道端に置かれていたのをなんてことはない神父が拾って育てた子ども。 礼儀正しくしっかりもの。ただしかなりのドジ。 頑張り屋で、子供っぽい見た目にコンプレックスを覚えるような節もある。心は立派な女子高生。大きなリボンがトレードマーク。 見た目は幼い女児だが、その正体は堕天使ベリアルの実子(参加時点では本人も知らない)。 ベリアルが赤ん坊の鳴き声が猫と似ていると気付き、捨て猫同様ダンボールに詰めて箱を開けた人間を驚かせようとしたところ、たまを発見した神父にそのまま連れて帰られてしまったというなんとも情けない過去を持つ。 そもそも純粋な悪魔であるためリボンの下にはツノが、服の下には尻尾と羽が生えている。可愛い。 出展は天国に涙はいらない第一巻終了間際、賀茂是雄の『星』が落ちてくるのを視る以前より。 その後、賀茂が転生してたまと再会し、朋ちゃんと賀茂さんの笑顔は取り戻せてたという未来は知らない。彼女にあるのは、『賀茂さんを死なせてしまった』という過去だけ。 賀茂さんの献身むなしく、願いを叶える機会を得た彼女は聖杯戦争で他者と戦うことに。 ちなみに妖気の暴走で銀行口座がエラーを起こした結果、億単位の財産を所持することとなっている(原作設定)。 【方針】 戦闘に関してはアサシンに一任。 たまちゃんと大魔王のお約束は4つ。 1つ、倒すのは基本的にサーヴァントだけ。(勝ち抜けにマスターを倒す必要はないので) 2つ、NPCも極力傷つけない。(たまの魔力があれば魂喰いのメリットがないので) 3つ、バラモス頑張れ。超頑張れ。(大魔王城完成まではバラモス頼み、情報収集・頭数減らしのためあの見た目で街中を駆けずり回ってもらうことになる) 4つ、たまちゃんは基本お留守番。(魔力量から一発で身バレしてしまうので) ちなみに、アサシンはたまちゃんを『魔族のくせに人間みたいな考え方してる』というすっげー面白い対象と。 たまちゃんはアサシンを『悪い人だけど手伝ってくれてる』というサーヴァントとしては当たりと見ている。 そのため、不仲にはならない(そもそも仲がいいわけではないので)。 たまちゃんの願いメンタルがアサシンの煽りに勝つ限りこの関係は崩れないだろうが、メンタルバキバキになると手遅れ。 ひとまずは離れ小島の一つに大魔王城を築く。その後モンスターを大量生産し、量が揃えば大型モンスターを生産する。 ちなみに『いてつくはどう』や『しらなかったのか』の効果が及ぶのはマスター・サーヴァント4組なので、仮にサーヴァントが5騎きたら確実に1騎は宝具の影響を受けないので「おっおっおっ!?なんじゃワレ、数の暴力で排除するんか余をォン!?」って感じになる。 この宝具への対策法についてはバラモスの逸話を経由して正体を見破られる、もしくはバラモス死後アサシンの真名が公開された時点で逸話を調べれば、意外と誰でも思いつけるかも知れない。 なのでそれまでに戦力補強と敵の頭数減らしを頑張らなければならない。 当然、アサシンは気配遮断の効果で戦闘ができないのでクソザコスペックのバラモスに頑張ってもらわなければならない。 BACK NEXT -010 高町なのは&キャスター 投下順 -008 大道寺知世&アサシン -010 高町なのは&キャスター 時系列順 -008 大道寺知世&アサシン BACK 登場キャラ NEXT Happy Birthday! 桂たま&アサシン(ゾーマ) 000 前夜祭 001 惑いのダッチアイリス
https://w.atwiki.jp/taka0604/pages/18.html
サーヴァントクラス:アサシン 真名:トラッパ AA:モハメド・アヴドゥル(ジョジョの奇妙な冒険) 性別:男性 属性:中立・善 参戦時のマスター:玲瓏館 美沙夜 ステータス: 筋力:D 耐久:D 敏捷:C 魔力:B 幸運:A 宝具:C スキル: 気配遮断C:暗殺者としての能力、彼の場合は遠距離からの呪術による暗殺の為物理的距離による悟られぬ能力 呪術C:魔術とは別系統の術、対魔力貫通or軽減。 反骨心B:同ランク以下のカリスマスキル無効、王を殺した事による逸話から 宝具: 圧政者への殺意 アサシンが生前民を圧する者達への制裁として使用していた呪術。王に関するサーヴァントに対し+2 進め冷ややかな狂戦士 発動までに三日使う事により範囲内の人間を従順な戦士とするコンマの数により人数を決め、命令を下す事が出来る。